田村雅樹のゴールデンルートストラテジー

アンカリングの恐ろしさとマッドサイエンティスト

作成者: ダイレクトマーケティングゼロ|2020/02/06 3:14:26
今日は、ちょっと再現性低いけど、
考えさせられる、スーパー些少なCASEについて書くYO!
めっちゃ暇人以外は絶対見ないでね!! 
っていう謎のカリギュラ効果から始めるわけなんですがね。


某化粧品クライアントさんの新規向けのLPまわりでの話。

その会社さんはLPで単品をカゴに入れると
確認画面でまとめ買いできるようになってて
3割くらいの人がまとめてくれてたんだよね。


課題はクロスだったんで
初回購入時に流れの中でクロス商品も一緒に買える仕組みをコネコネしたら
クロス率が50%まで上がったんだよね。

すげー!もっといけんじゃね⁉ って思って
さらに、最初からLPオファーを選択式にして
「単品」or「クロス」を選べるようにしてみたら
予期せぬ数値に変化があったの。

なんだと思う? CVR?

まあCVRはどっちも多少下がってたんだけど、
確認画面でのまとめ率が謎にめちゃくちゃ下がったのよ。

beforeとafterはこんな感じ。


つまり、
LPで単品2,000円見たあとに
確認画面でまとめ買い6,000円を見た場合
と、
LPで単品2,000円、セット4,000円ってのをみて
確認画面でまとめ6,000円を見た場合
とでは
その後の選択にめちゃ影響出るって話でした。


もうちょっと心理的な流れを解説すると、
「2,000円と4,000円だと、2,000円がお得だよね!」
と思って、確固たるマインドを持ってしまった人が、
あとから3つで6,000円なんだけどどう? 
って言われた場合だと、
え? 2,000円が安いから今更そんなこと言われても~。
っていう風に思うって話ですね。
 
まあ、振り返って考えると、いわゆるアンカリング効果っすね
で説明できちゃうんだけど、
正直、一見関係なさそうに見える要素が
ココまで影響を与えてるなんて
って感じで、軽く感動しちゃったんだよね。

ヒトって可愛くない?って笑

でも、これ、こんな風に応用できるかもだよね。
たとえば・・・

LPを2,000円 or 10,000円にして
確認画面で6,000円にしたらどう変わるだろう?
6,000円が安く感じる?(これは極端な例だけど…笑)

情報に触れる順番を変えることでその後の選択に影響があるってことだから、
これはまだまだいろんなパターンを試せそうだよね。

実は、こんだけたくさんの会社さんのKPIや施策と向き合ってると
他にもこういう、意外な発見ってのは多くて、

A社さんで継続応援として
定期3回目プレゼントっていう
回数またぎのDM送ったら、
プレゼントまでの継続は変わんなくて
プレゼント後2回の継続が10%あがった話とか

B社さんでは遷移ページ数を最小限に削ぎ落したLPより
遷移が多くても体験型のLPにしたらレスポンスが
2.7倍になったりとか。

いや、ホント、まだまだわからないコトだらけっす。
でも、ボクらはけっこう、こういう未知の実験めっちゃ好きで、
すぐやってみたくなっちゃう。


ボクらDM0のコンサルティングは基本的にファクトベースドである以上、
こういった膨大なCASEの中から共通の規則性や傾向を見つけて、
強くなっていくわけだし、
その会社やブランドの商品特性やお客さまの属性に合わせて、
カスタマイズして、仮説検証を繰り返して、地道に成功までやるっていう
成功するためには当たり前のことをやってるわけです。
 
最近、ウチコンサルできますっていう会社が増えてるらしく、
MAツールの会社さんとは何が違うんですか? 
とか
代理店さんとは何が違うんですか? 
とか
カートさんとは何が違うんですか? 
とか
言われるんですけど、
 
知らんがな(笑)
めっちゃめんどくさいけど、やるならちゃんとやってあげてね。
なんでもかんでも型に嵌めて、上手くいかなかったら他人のせい
みたいなのだけはやめてあげてね。
 
そういうのが嫌で、DM0を創ったわけだから。
 
っつーコトで、
なんかやったことないけどやってみたいんだよねって人がいたら、
ぜひ一緒にやりましょう!
絶対あきらめずに涎たらしながら実現させてあげるYO!  

負けず嫌いなんで。