Golden Route Strategy

意志と客観視

先日、ウチの若手コンサルタントが、某健食クライアントさんのアンケートデータを見ながら、
「ソリューションの優先順位の根拠が曖昧なんすよー(^-^;」
という相談を受けた時、
「『自分だったらこうしたい』で決めたら? 」って言ったら、めっちゃ驚かれたんです。

「そんなんでいいんすか?」って(笑)

確かに、ボクらマーケッターは論理の奴隷の側面がある。
DM0のコンサルティングは、成果にコミットしている故、ファクトベースドであり、オーダーメイド&ハンズオンであることが特徴。

常にデータからファインディングスを取り出し、
仮説検証を元に施策へと展開していく。
だからこそ、高確率でクライアントさんへ成果を提供できているんだと思う。

でも。
どこまで分析しようが、根拠が曖昧、というか、2択や3択で決めらんない時って、存在するじゃない?
そんな時、大切にしたいのが「意志」なんじゃないかな。
「オレ氏的には、Bプランでいきたい!」っていう。
こんだけ大量のデータ抽出して、
こねくり回して、絞ってるんだから、クライアントさんだってオレだって正直わかんないよ笑笑
悩んでるくらいならやったほうがいいよ!
そん時、せっかくならやりたいほうやったほうが気持ちいいよ!(超適当ww)

スプリットもいいけど、成功や失敗をはっきりと味わう経験も、大切な資産になると思うんですよね。
なんかボク、あんまりテストが性に合わなくて…。
もっとひりひりする感じがほしいんすよねー。
(ココまでいくと暴論かwww)


あと、そん時、もう一個大切にしてほしいのが、
「もしボクがお客さんだったらどう思うか?」っていう視点。

スーパー当たり前のコトだって、みんな言うじゃない?
でも、根拠があればあるほど、
売り手のロジックが幅を利かせてくるよ。

ボクも会社員時代、気付いたら、お客さんそっちのけで、データオリエンテッドなだけの横柄な戦略をぶつけてた時あるもん。(その節はすみませんでしたm(__)m)

こんな時に役に立つのが、クリエイティブの視点。

多分、優れたマーケッターであればあるほど、
クリエイティブ的視点を持ってると思う。

もちろん、クリエイティブの理解により、ソリューションのリーチ度を上げるという観点もあるんだけど、
言いたいのはそっちじゃなくて。

ココでいうクリエイティブってのは「客観視」みたいな意味。
「なんかウザイっすね」とか「これ、わかるかなー?」「めっちゃほしくなってます、既に」みたいな観点なんじゃないかなー。

客観視っていう言葉が適切なのか分かんないけど、
要は、売り手と買い手を行き来する感覚。
顔の見えにくいEC/通販では、特に大切な感覚ですよね。

意志と客観視。
メーカーの人間は、このふたつを常にポッケに入れて動いてほしいです。
もちろん、DM0もこのふたつを持って、クライアントさんと共に、お客さまに臨みます。
時には、心配な時もあるでしょう。
でも、熱意と覚悟持って共に決めていきます。
ボクらはチョッパーであると同時にルフィでもあるわけですから。
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田村雅樹
Masaki Tamura

ダイレクトマーケティングゼロ代表取締役社長。
1972年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、「株式会社ベネッセコーポレーション」、大手化粧品会社を経て、2009年に通販専門のコンサルティング会社「ダイレクトマーケティングゼロ」を設立。
通販化粧品・健康食品企業を中心に計500社以上の顧問・コンサルティングを行う。「AMIDAS」や「通販7指標必勝方程式」などの独自理論を打ち立て、クライアントの売上を20倍上げた実績をもつ。
「DMA国際エコー賞」「ケープルズ賞」をはじめ「全日本DM大賞」などダイレクトマーケティングに関する賞を国内外で通算40冠受賞。
著書に『ゼロからはじめる通販アカデミー』(ダイヤモンド社)がある。講演・寄稿等多数。

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