Golden Route Strategy

アウトバウンドをインバウンドにする魔法

 
 
みんな知ってるかもしれないけど、ボク、DM0を創る前、
一度だけ転職したことがあるんだよね。
新卒から10年いた従業員4000人規模のベネッセから
50人規模のマードゥレクスに移った時のコトを、
ドイツからアフリカに来たみたいだったって表現したことがあるw
 
当時マードゥレクスは深夜にタクシーの行列ができてて、
それぞれ顔なじみのタクシーに乗って帰るっていうくらい
なんていうか仕事熱心なベンチャーで。
 
ただ、もともとB2B(=卸)で事業を大きくしていった中、
D2C事業に投資をしていたフェーズだったんだよね。
だからD2Cはずーっと赤字事業だったわけ。
 
そんな中D2Cの責任者として迎え入れられたわけだけど、
なんていうか、まだまだ発展途上で、
口頭で1億の広告費の決裁が行われるくらい、
雑だったわけ。
 
当然、育ってきた風土とかリテラシーが違うから、
文化の違いとかで、だいぶアウェイな環境だったんよね、最初は。
 
でもまあ、結果でわからせるのが手っ取り早いと思い、
最初に事業構造や顧客構造を整理して、
効率化とかCRMの仕組みづくりみたいなコトから
はじめたんよ。
今のオレたちの状況、理想状態とのギャップ、
そのためにどういう打ち手を打つべきか、
そのためにどんな構造改革をしなければならないか
みたいなことを共通言語を作りながら固めてったわけ。
もちろん、売上をガンガン積みながら。
 
まあ、当然、仕事も増えるわけで、
タクシーの行列はますます長くなってったんだけどさ。
24時から飲み始めるみたいなコトも日常茶飯事でww
 
その甲斐あって、3ヵ月目くらいから少しずつ、結果が数値として表れるようになって、
そしたら、メンバーがみんなだんだん楽しんでくれるようになってきたんだよね。
戦略を持って、予測を持って、狙いを持って仕事ができるのが楽しいって。
いつしか「タムラ教」って揶揄されるようになってきたw
まあ、たしかにちょっとした宗教みたいな感じだったかもしれんww
 
まあ無事、初年度で売上目標も達成して、初の黒字化、
3年で300%成長まで持ってけたわけなんだけどさ。
 
2年目くらいの時あるメンバーからこう言われたんだよね。
 
「転職を考えてて…」
 
って。
 
 
「おう、そうなんだ、なんで? 飽きた?」
 
って聞いたら、そいつが、衝撃の一言を発したんよ。
 
「いや、ベネッセに行ってみたいんすよ。」
 
って。。。
 
聞けば、ボクが戦ってきた環境で
自分の力を試してみたいとのこと。
 
まあ、確かに、ボクはベネのマーケのフレームワークを
これでもかってくらい移植してきたし、
折に触れて事例も共有してきたけど…。
 
まあ、そこまで慕ってくれるのは嬉しい反面、
エースが抜けるの困るなぁと思ったボクが取った行動って
なんだと思う?笑笑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「じゃあ、勝負しない?」
 
 
 

謎のタイマン提案ww
「辞めるならオレを超えてから行け」ってかw
 
今考えると無茶苦茶なコト言ってんなぁと。
 
 
そしたらそいつがまさかの
 
「いいっすね! やりましょう!!」

 
「えっ⁉ マジ? 最高じゃん! やろうぜ!」
 
で、どっちのクリエイティブが、
結果がいいかっていう勝負をすることになったんだよね。
 
とはいえ緻密にセットされたプロモーション計画の中、
割と私的な施策をぶち込むのは本末転倒だと思って、
R24以上の休眠顧客をターゲットにやることにしたんよ。
 
 
正直、久々のクリエイティブだったけど、
負けるわけにはいかないから、色んな手を使ったのを覚えてる(もちろんルールの範囲内で)。
 
 
結果については割愛するけどさ。
まあ、結局そいつはホントにベネッセに行くことに
なっちゃったんだよね。
 
 
ただ。。。
 
 
 
 
5年後に、そいつがDM0にジョインしてくれることになるとは、
当時のボクもぜんぜん予測してなかったってわけ。
 
「タムラさんみたいな人ゴロゴロいっぱいいると思ってたんだけど…(以下コンプラ)」
 
 
笑笑笑
 
さて、いつも通り前置きが長くなっちゃったけどさ。
伝えたかったコトとしては、
ボクらの仕事ってめっちゃはっきり
勝ち負けが出る仕事じゃん。
 
でもそれって、めっちゃ幸せなコトだと
思うんだよね。
  
政治とかカンケーないし、審判の不可解な判定もない。
 
お客さまからの評価が全てなわけじゃん。
しかも、0.01%の精度で「よかったよ」って言ってもらえる
 
もちろん、その分、妥協もできないし、言い訳もできないけど、だからこそ、なりふり構わず、一生懸命、夢中で正解を追求できるわけだからね。
 
誇りをもってがんばろうぜ! 
 
 
さて、お盆だし台風なんでこれで終わってもいいけど、
一応、みんなお待ちかねだと思うから、事例についても軽く入れてやろうかな! 
 
 
みんなは
「継続率アップのためにアウトバウンド」
ってやったことある? 
 
いや、わかります。
 
「そんなんしたら解約拾っちゃうんじゃね?」
 
ですよね? 
 
 
でも、あるクライアントさんで、
1→2の間に、アウトを実施して
継続率を15%上げたケースってのがあるんよ。
 
まあ、内容っていうかベースは、
よくある「2回目配送時のギフト」なんだけど、
実は、そこにちょっとした工夫を入れることが
大事だったんだよね。
 
その工夫ってのは、クライアントさん限定だから
ココで公開するんは控えちゃうけどさ
一個だけ難点があったんよね。
 
それは
「やっぱり多少解約を拾っちゃう」ってコト。
 
で、考えたわけよ。
 
「解約を拾わずにプレゼント受け取り意欲のある人だけ電話繋がる方法ってないかなぁ」って笑
 
で、閃いちゃったわけ! 
 
「逆に電話してもらえばよくね⁉」
 
 
じゃあ、どうすれば電話してもらえるか? 
 
 
「なんか〇〇〇ばよくね⁉」
 
            (↑わかったら教えてください!)
 
まあ、あとはウチの優秀なクリエイティブスタッフと一緒に料理して、 
アウトバウンドのインバウンド化
に成功したんだよね! 
 
ごめん、お盆なんで細かい数値グラフ化するのとか
クリエイティブ加工するのめんどくさくなっちゃってww
 
ただ、一応、言えることとしては、
「あちらを立てればこちらが立たず」みたいな状況って結構あると思うんよ。
 
クロス率上がったんだけど継続率が下がった
とか
CPA下がったんだけどLTV下がった
とかね。
 
今回のケースでいうと、
「継続上がったんやけど、解約上がってもうた」
だよね。
これってボクの思考回路的には結構おいしくて、
とりあえず「動く幅」みたいなのが見えたわけじゃん。
「これやったらこんくらい数値変わるんじゃな!」って。
 
 
で、ボクは一応こういう時、決まって、
秘技「欲張りセット」発動!! 
 
「いい数値をキープしたまんま、
悪い数値を減らすにはどうしたら
いいだろう?」
って考えるんよ。
(めっちゃ当たり前かもしれないwwwww)
 
で、要因を分解するんよね。
「アウト」→「ギフト提案」→「乗る」→「継続UP」
「アウト」→「継続検討機会」→「解約率UP」
 
まあ、こんな感じの分岐じゃん? 
 
で、今回取った「欲張りセット」はザックリ言うと
「ギフト提案」→「乗る」→「イン」→「継続UP」
 
 
こんな風に、施策の結果をもとに、新たに出てきた課題を解決してベター化していくのも
ダイレクトマーケのおもろいところよね! 
 
まあ、詳しく聞きたかったらハイボール用意しといて! 
レモンは多めだz!! 
 
 
 
さて、台風が近づいてきたんでこの辺で! 
 
兎に角さ、
ボクらのシゴトって、結果が0.01%単位ではっきり見えるから、めっちゃ楽しいよね! 
だから、安心してのめり込もうぜ!! 
 
過去の栄光にすがるヤツとか、フレームワーク野郎が
どんだけ偉そうな御託並べようが、
こう言ってやりゃいいんよ。
 
「じゃ、お前やってみろよ!!」
 
ってな笑笑
 
 
もう知ってると思うけど、DM0のゼロは
「結果が出なければお代はいただきません」
のゼロです。
 
覚えといてくれよな! 
 
 
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田村雅樹
Masaki Tamura

ダイレクトマーケティングゼロ代表取締役社長。
1972年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、「株式会社ベネッセコーポレーション」、大手化粧品会社を経て、2009年に通販専門のコンサルティング会社「ダイレクトマーケティングゼロ」を設立。
通販化粧品・健康食品企業を中心に計500社以上の顧問・コンサルティングを行う。「AMIDAS」や「通販7指標必勝方程式」などの独自理論を打ち立て、クライアントの売上を20倍上げた実績をもつ。
「DMA国際エコー賞」「ケープルズ賞」をはじめ「全日本DM大賞」などダイレクトマーケティングに関する賞を国内外で通算40冠受賞。
著書に『ゼロからはじめる通販アカデミー』(ダイヤモンド社)がある。講演・寄稿等多数。

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